佇まいのデザイン

前回の記事の衣装つながりで映画『ココ・アヴァン・シャネル』をみる。
孤児からデザイナーになるまでの物語。
「ココ」とはシャネルの愛称。乗馬服のくだりは有名。
なにより、それまで窮屈だったからだを開放した洋服を作り出したことが名案。
飾りたてるのではなく、実用性へ。
だが、単純にゴムのウエストのスカートというわけではない。
関わった風景をココは取り入れ、自分のスタイルに仕立て上げる。
例えば、親しい仲間と海に遊びに出かけたときに出会ったマリンスタイルの漁師。彼女は記念撮影した写真を持ち歩くように衣服にし、皮膚に添わせる。

内面から衣服が語りかけてくる。やはりココは憧れの存在だ。